お客さんに「コバがこすれて艶がなくなってしまったけど直せないか?」 「コバ」というのはたぶん小端(こば)、小口(こぐち=切り口)の端ということではないでしょうか? 革製品の切断面を指す言葉ですね RCWの製品は基本的にコバの仕上げは、 他社の製品によっては分厚いコーティングや着色をしている場合もあります 処理の種類によっても異なりますが、 ですがお手入れさえしていれば長く使えるのが革製品の魅力 今回は傷んでしまったコバの磨きなおしをしてみようと思います しかも、一般家庭にある物だけでやる方法をご紹介します 私も初挑戦です 革はカットしただけではこのようにガサガサとして艶が無く、 作例で示すとこんな感じ 今回はヌメ革のコバを家庭にある材料だけで磨いてみましょう さて、使う道具はこちら「酢ビエマルジョン接着剤」です 「そんなの聞いたことない!」という方も 「ボンド」はコニシ株式会社の商品名なので、 ちなみに写真左はセメダイン株式会社の木工用接着剤です。 こんなにデカいのは持っていないと思いますが、 ホームセンターや文具店などで100円くらいで購入できます それと布きれを少々 着古した綿のTシャツが最適です 「酢酸ビニル樹脂 ○○%」と書いてあります 銘柄によって○○%の数字が異なりますが、 これが普段使っているコチラ ちょっと調べたところこちらも主成分は酢酸ビニル樹脂なので使えるはず! まず、トコノールとボンドでは接着力が全く異なります トコノールはいくら乾いてもべたべたしませんし、 と、いうことはボンドを薄めてあげればいいはず・・・ でもボンドって何で薄めればいいの? 溶剤とか家にないし・・・と思いますが、改めてボンドの成分を見てください。
そうです、ボンドは水で薄めて使えるのです (ちなみに、速乾タイプや100円ショップの安価なものはこの成分比が異なります) このように適当な容器で薄めます 私が試した感じでは1対1くらいで薄めると使いやすいようです 欲張ってびしょびしょにすると革の表面に付着してしまうので少しずつやりましょう 表面についてしまった場合は、早めに水で濡らした布でふき取りましょう コバに薄めボンドを載せたらそのまま半乾きになるまで放置します 乾いてきたら布で軽い力で磨いてください 力は入れずに何回も何回も、シャカシャカシャカシャカ・・・・・・・・・・・・ ほらつやが出てきたでしょ? 艶がいまいちだったら、もう一回薄めボンドを塗って・・・・・シャカシャカ・・・・・ 以下、気が済むまで繰り返します では実際に荒らしたコバを直してみましょう 写真のように2枚を張り合わせた部分もきっちり磨くと一体になります。 ちなみに写真のように張り合わせた部分が、 さあ皆さんも傷んできた革製品のコバを磨いてリフレッシュ!! **********おまけ************ トコノールはコバだけでなく床面(革の裏面)を磨くのにも使います こちらも薄めボンドで試してみました 何とかできました。 でも、薄めベンドはさらっとしているのでトコノールに比べると伸びが悪いです そのため均一に仕上げるのは難しいですね このくらいの面積ならいいですが、大面積ならカンベン願いたい感じです 素直にトコノールを使いましょう ■■結論■■ トコノールが無くても、コバを少し修復するくらいなら薄めボンドでOK! と、いうわけでみなさんも挑戦してみてください
※トコノールも酢ビ接着剤も肌への刺激は弱いですが、手肌が敏感な方は注意して作業してくださいね。
by rcw52
| 2014-02-21 17:27
| その他(読み物など)
|
カテゴリ
お知らせ
商品・オーダー詳細は
ショップHPにて お求めは『minne』で 土日祝日は 製作・発送を お休みしています ご注文やご相談は、 メールにてお気軽に ご相談ください Copyright © RCW All Rights Reserved. タグ
記事ランキング
最新の記事
|
ファン申請 |
||